2008年01月11日

キノコの化物 第二回 (全四回)

「キノコの化物」 第二回 (全四回)

村人が三人寄れば、化物の噂でもちきり。噂が噂をよび国中のひょうばんになってしまって、その化物ば見学にくるというものずきで暇な人も、おおぜい集まってきたんだど。
「ほしたれば、ほごさ、なえだ、化物なて、あるもんでなぇ、俺、退治してける。」
ちょうどそこに、「化物」などもろともしない、男があらわれて、村中おおよろこびで、おおさわぎになったけど。
んでも、その男は、大男でもなく、力もたいしたもっていない、ふつうの男に見えだもんだがら、村の人は、心配になってきたり、あやしんだりで、それもうわさになって、どんどん広まってしまったけど。

それでも、その男は、そんなうわさはさっぱり気にもかけずに、ある夜、化物退治に出かけで行ったけど。
おとこが、ちょうど、峠辺りにさしかかったときだど。
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」つまり、「おーい、待て!おーい、待て!」と、怖い声で呼び止めていたそうです。
おとこは、その声聞いで、しめしめと思って、男も「おうしぇ、待でやぁ。おうしぇ、待でやぁ。」と、さけんでみだっけど。
ほうすっど、化物は何ば勘違いしたが、「お前は誰だ?」ってきいだけっど。
「俺も化物だ。お前ぁ、何の化物だ。」て聞くど、
「ほうゆうお前ぁ、何の化物だ。俺ぁ、代々こごにいる化物だ。こごら辺で一番えらい、峠一の化物は、俺のごんだ。」て言うけたど。
ほいずば聞いだ男は、、目ば輝かせでこう言ったけっど。
「んだら、お前ど俺は化物どうしってごどだべな。ほんでもまだ、どっちがえらい化物だがわがんねぇ。ほごで、化物ど化物、知恵競べすんべ。ほしたら、勝ったほうが一番えらい化物っちゅうごどになるんであんめが」というと、本物の化物も、「ほいずぁ、いい考えだ。ほうすっべ、ほうすっべ」というごどで、化物ど男の知恵競べばするごどになったけど。



去年の秋知り合いが採ってきた「モダシ」です。
味噌汁にして頂きました。旨かった!!!


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この記事へのコメント
これ食べればすごいことでしょうね。
Posted by わっしーわっしー at 2008年01月11日 01:56
笑いが三日ほど止まりませんでした(爆)
Posted by ほんねず at 2008年01月11日 02:01
モダシの食感っていいですよの~。
味噌汁のときは、大根おろしも入れてます。
Posted by しみじみしじみ at 2008年01月11日 14:47
しみじみしじみさん、どうもです。
写真全部を頂いたわけではなくて、全体の1/3ぐらいでした。去年は不作だったらしいのですが、知人もこれ一回きりしか採れなかったそうです。
Posted by ほんねず at 2008年01月11日 15:58
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