2008年01月19日
2008年01月19日
2008年01月18日
2008年01月18日
「はんつけ半次郎」第一回(あるあわて者の話)村山方言版
第一回
毎日、雪ふって、冬は村の衆も、すっこどなくて、毎晩、だれがの家さよって、酒呑んだり、茶飲んだりして、ときに唄い、ときに踊り、また下品な猥談や、世間話、とんと昔など語り合い、憂さを晴らして、少ない楽しみとしていた。
♪千歳山からナァー
紅花(こうか)の種蒔いたヨー(トシャンシャン)
それで山形 花だらけ(サァーサァツマシャレ ツマシャレ)
♪花を摘むのもナァー
そもじとならばヨー
棘(いらか)刺すのも 何のその
♪花の六月ナァー
それ来た咲いたヨー
摘んだ花から 恋が出る
権兵衛のおかぢゃ、いや~ぁ、いづきいでもよ、いい声だな。
まずほれ、一杯と、唄い終えたおかぢゃさ、隣の松屋のおかぢゃが酒をつぐ。
あら、すまねごど。
どうだい、今度は、田吾作ぢんちゃ、とんと昔、ひとづたのむず。
んだが、ひとづやっか。
田吾作ぢんちゃは、湯飲みの酒をあおると、手でくちばぬぐい、エヘンと咳払いひとづしてから語りはじめだ。
とんと昔、あったけど。
隣の村の話だず、なぁ、ほれ。
一人のバガ息子いだっけど。ほの息子、名は「半次郎」、あだ名は「はんつけ半次郎」って、言ったけど。
「はんつけ半次郎」は、あわて者でひょうばんだっけがら、よ、こだな話になったけのよ。
「はんつけ半次郎」が、ある日、明日、山寺さお参りいぐがらって、おがぁちゃさ言って、あだらしぃ手ぬぐいど、花染めのフンドス用意してもらったけど。
花染めフンドスっていうのはな、紅花で染だ越中フンドスのごどだべつねぇ。んだげど、おらいままでよ、紅花で染めだフンドスなんてみだごどもねぇげんとも、よ。
いやぁ、ほいずは赤フンのこどだべつ。
桶屋のおやじが酒焼けした赤い顔してあいのてへっだけ。
んだ、んだ、カンタンに言うど、赤フンだべつね。桶屋のおがちゃ。桶屋のおやじはおがちゃの赤い腰巻のおさがりば、フンドスにしてんであんめぃし、なっ、おやじ。
桶屋のおがちゃが、赤い顔して、おらぁ、ほだなごどしゃねっちゃ、って言ったけ。
ほだが、しゃねっちゅうんじゃしょないな。
ほしたら、「はんつけ半次郎」のおがちゃ、なして急に山寺お参りいぐ気になたがってきいだけど。
おら、村の衆から「はんつけ半次郎」なんてバカにされんの悔しくて、おれのはんつけ直るよう、山寺さ願掛けしてみっべどおもってよ。
「半次郎」お前、お前……… って、おがちゃ、ほいずばきいで涙ば浮かべでよろこんだ。
んだが、「半次郎」おら、こだいうれしごどねぇ。
よーし、手ぬぐいど花染めのフンドスでいいなだな、ちゃんと用意しておぐがら。あど、お賽銭と、小遣いもな。賽銭は十文。小遣いは九十文。別々の財布さへっでおぐぞ。ちゃんと間違わねようにな。
わがっだ、おかちゃ。おら間違わねず。
ほして夜になって、「はんつけ半次郎」は、あしたのごど考えはじめでよ、はやぐ、明日にならねべがど思って、こりゃ眠ってなんていらんねって、一晩、まんじりともすねで起きだっけど。
ほうすっど、トトコがおっきな声で、「コケコッコウ」って、鳴いだもんだがら、さっさど顔洗ってではっていたっけど。
首から手ぬぐいかげで、おおげさにしりぱしょりして、やぐだい(わざと)フンドス見えるようにして、肩で風きってさっそうと山寺街道ば、あるいでいったけど。
すれ違う人、すれ違う人、みなふりむいで、「はんつけ半次郎」ば見だけど。
桶屋のおかちゃ、なしてだどおもう?
あら、なしてだべ、おらわがらね。
んだが、わがらねが。ほいずぁよ、「はんつけ半次郎」のフンドスが、花染めのフンドスでねくて、こんきたなねぇ、しょんべんまみれ、くそまみれのボロフンドスなんだけど。
つまりぁよ、あさ家ではっどき、おがぁちゃせっかぐ用意してけっだけフンドスさきがえねで、きんなのまんまではてきたっけのだなね。ほんでもじぶんは、花染めのフンドスはいでめかしこんだかんじょうで、すそっぱしょりして見せびらがしてあるいでいだんだど。
ほんてん、こまった「はんつけ半次郎」だづほれ………
つづく
毎日、雪ふって、冬は村の衆も、すっこどなくて、毎晩、だれがの家さよって、酒呑んだり、茶飲んだりして、ときに唄い、ときに踊り、また下品な猥談や、世間話、とんと昔など語り合い、憂さを晴らして、少ない楽しみとしていた。
♪千歳山からナァー
紅花(こうか)の種蒔いたヨー(トシャンシャン)
それで山形 花だらけ(サァーサァツマシャレ ツマシャレ)
♪花を摘むのもナァー
そもじとならばヨー
棘(いらか)刺すのも 何のその
♪花の六月ナァー
それ来た咲いたヨー
摘んだ花から 恋が出る
権兵衛のおかぢゃ、いや~ぁ、いづきいでもよ、いい声だな。
まずほれ、一杯と、唄い終えたおかぢゃさ、隣の松屋のおかぢゃが酒をつぐ。
あら、すまねごど。
どうだい、今度は、田吾作ぢんちゃ、とんと昔、ひとづたのむず。
んだが、ひとづやっか。
田吾作ぢんちゃは、湯飲みの酒をあおると、手でくちばぬぐい、エヘンと咳払いひとづしてから語りはじめだ。
とんと昔、あったけど。
隣の村の話だず、なぁ、ほれ。
一人のバガ息子いだっけど。ほの息子、名は「半次郎」、あだ名は「はんつけ半次郎」って、言ったけど。
「はんつけ半次郎」は、あわて者でひょうばんだっけがら、よ、こだな話になったけのよ。
「はんつけ半次郎」が、ある日、明日、山寺さお参りいぐがらって、おがぁちゃさ言って、あだらしぃ手ぬぐいど、花染めのフンドス用意してもらったけど。
花染めフンドスっていうのはな、紅花で染だ越中フンドスのごどだべつねぇ。んだげど、おらいままでよ、紅花で染めだフンドスなんてみだごどもねぇげんとも、よ。
いやぁ、ほいずは赤フンのこどだべつ。
桶屋のおやじが酒焼けした赤い顔してあいのてへっだけ。
んだ、んだ、カンタンに言うど、赤フンだべつね。桶屋のおがちゃ。桶屋のおやじはおがちゃの赤い腰巻のおさがりば、フンドスにしてんであんめぃし、なっ、おやじ。
桶屋のおがちゃが、赤い顔して、おらぁ、ほだなごどしゃねっちゃ、って言ったけ。
ほだが、しゃねっちゅうんじゃしょないな。
ほしたら、「はんつけ半次郎」のおがちゃ、なして急に山寺お参りいぐ気になたがってきいだけど。
おら、村の衆から「はんつけ半次郎」なんてバカにされんの悔しくて、おれのはんつけ直るよう、山寺さ願掛けしてみっべどおもってよ。
「半次郎」お前、お前……… って、おがちゃ、ほいずばきいで涙ば浮かべでよろこんだ。
んだが、「半次郎」おら、こだいうれしごどねぇ。
よーし、手ぬぐいど花染めのフンドスでいいなだな、ちゃんと用意しておぐがら。あど、お賽銭と、小遣いもな。賽銭は十文。小遣いは九十文。別々の財布さへっでおぐぞ。ちゃんと間違わねようにな。
わがっだ、おかちゃ。おら間違わねず。
ほして夜になって、「はんつけ半次郎」は、あしたのごど考えはじめでよ、はやぐ、明日にならねべがど思って、こりゃ眠ってなんていらんねって、一晩、まんじりともすねで起きだっけど。
ほうすっど、トトコがおっきな声で、「コケコッコウ」って、鳴いだもんだがら、さっさど顔洗ってではっていたっけど。
首から手ぬぐいかげで、おおげさにしりぱしょりして、やぐだい(わざと)フンドス見えるようにして、肩で風きってさっそうと山寺街道ば、あるいでいったけど。
すれ違う人、すれ違う人、みなふりむいで、「はんつけ半次郎」ば見だけど。
桶屋のおかちゃ、なしてだどおもう?
あら、なしてだべ、おらわがらね。
んだが、わがらねが。ほいずぁよ、「はんつけ半次郎」のフンドスが、花染めのフンドスでねくて、こんきたなねぇ、しょんべんまみれ、くそまみれのボロフンドスなんだけど。
つまりぁよ、あさ家ではっどき、おがぁちゃせっかぐ用意してけっだけフンドスさきがえねで、きんなのまんまではてきたっけのだなね。ほんでもじぶんは、花染めのフンドスはいでめかしこんだかんじょうで、すそっぱしょりして見せびらがしてあるいでいだんだど。
ほんてん、こまった「はんつけ半次郎」だづほれ………
つづく
2008年01月18日
2008年01月17日
2008年01月15日
麩(第二弾)すきやき
麩(第二弾)です。
すき焼きにしてみました。
麩の卵焼きの場合は、卵液自体に味をつけましたが、
すき焼きの場合は、割り下(つゆ)の方の味で食べるようにしてみました。
肉も大好きですが、たまに変わったものもいい感じです(^_^)v
2008年01月14日
2008年01月13日
麩の卵焼き
これ、腑には見えないんじゃないかな?
でも、麩です。
麩を水で戻し、絞って、卵液につけてフライパンで焼きました。
つまり、フレンチトーストの感じです。
けっこういけます。さめても美味しい!!!
2008年01月13日
2008年01月12日
ほんねず流 「ほうれん草のお浸し」
ほんねず流、「ほうれん草のお浸し」です。
干し平茸でだしをとり、塩と白しょう油で、気持ち濃いめの漬け汁で海老と油揚げを煮込んでおく。
ほうれん草は茹でて、それをいったん出汁で洗い絞って、切って本汁に海老と油揚げと一緒に、ひたします。
ほうれん草が、ただの葉ものから深い味わいの、美味しいものに変身しました。
2008年01月12日
2008年01月12日
キノコの化物 第四回
皆さんが気にされていた、最初の舞茸の写真の行方は、鍋になってお腹の中へいきました。
写真は、三春屋ニイサンから借りています。
http://miharuya.da-te.jp/
他に、肘折温泉の化物キノコのご紹介です。
名前が割るのはナメコぐらいかな。
後は、三春屋ニイサンおしえてネ。
キノコの化物 第四回
「ずほ(嘘)こぎ化物、なじょしてくれる。こだなヤロウゆるしておがんねっちゃ。」と、化物、ほん気でごしゃいで、男さ仕返し考えだけど。
「あの、化物、さとう餅キライだって言ってだっけな。よーし、こんどは俺がさとう餅ぶつけでけっべ。」ということで、おとこさ、「ここでかならずまってろ。おまえのキライなさとう餅ばいっぱいもってきてけっから」って、どごがさいってしまったけど。
男は、化物は逃げでしまったんであんめぇがと思ったけど、しばらぐそごで待っていだっけど。
まもなぐすっど、化物はかかえきらんねほどのさとう餅ば、どこがらが手に入れでもって来たっけど。
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」(おーい、待て!おーい、待て!)と化物は男ばよばっだっけど。
男は化物の声聞いで、「なんだ化物、殺気の知恵競べで負けでは、とっくに逃げだどおもったけじゃ」と、言ったけど。
「なにほざぐ、このずほ(嘘)こぎ化物。ほれ、お前の嫌いなさとう餅だぞ」と言うと、さとう餅ば、どんどん男の方さ、ぶって(投げて)よこしたっけど。
、
男は「おかなぇちゃ、おかなぇちゃ。痛だえちゃ、痛だえちゃ。」
て言うて、こそっと、「んまえ(旨い)、んまえ。」て、さとう餅食ったけど。ほうすっど、化物ぁ、
「この野郎、まだ生ぎっだが、ヤロウどご、生かしでおがんなぇ。」
て、まあだ、さとう餅、「どんどん」ぶって(投げて)よごしたけど。
ほんで、男ぁ、食うたてらんなぇ(食べきれない)、さとう餅ば、ふところさ一杯へっで(入れて)家さ帰ってきたけど。」
次の朝間、早く、男は峠さいってみだけど。
ほしたら、ほれごそ、おっけくて(大きくて)、おっけくて、見だごどもなえよな、大けな茸(きのこ)、道一ぱえなて、「びちゃっ」てつぶっでいだけど。ほして、菅笠よりも、唐傘よりも、大けな茸、一面穴あえっだけど。
「こりゃ、たまげだもんだ。ゆんべ(昨晩)の化物ぁ、茸の化物だけながぁ。」
て、穴あえだ茸、「はけご(籠)さ、一杯へっで(入れて)背負って来たけど。
ほして男は、「はぁあ、化物ぁ、鰊キライいて言うけ、どれ、んだら鰊へっで、煮で食うべ。茄子キライって言ってだっけがら、茄子へっで煮で食うべ」って、大きな鍋でキノコ汁作って、村の衆と一緒に「化物汁」腹一杯、ごっつぉなたけど。
村の衆もたいへん喜んで、んまぐで(旨い)、んまぐで、べろ(舌)おっかけでいぐし、峠の道も安心してとおるごどできる。
男は鼻高々、村の長者の娘の婿さおさまって、すえながく幸せにくらしたけど。。
とんぴん、すかんこなえけど。
2008年01月11日
ひじきご飯&生レタス
ご近所からひじきご飯を頂きました。
これがなかなかイケていて、美味しかったです。
加えて、生レタスです。
紫蘇ちりめんのふりかけと、ドレッシングで頂きました。
シャキシャキ、なんともいえない歯ざわりでした(^_^)v
2008年01月11日
キノコの化物 第三回 (全四回)
キノコの化物 第三回
「知恵競べっていっても何するんだ?」と、化物ぁ聞いだけど。
男は「んだね、自分がよ、キライいなものどが、おっかないもば言いあって、ほんで、知恵競べすっべ」
て言うけど。
「なんだ、ほだなごどが、簡単だな!」って、化物ははなでせせらわったけど。
男が、すかさず、「んだらいいが、俺がら聞ぐげど、お前の一番キライなものぁ、何だぁ。」
「俺の一番キライなぁものはよ、にすん(鰊)と茄子だ。あれ見っずど、体中ザワザワゆう。」
て、化物ぁ、言うたけど。
「んだら、そなだぁ、何きらいだやぁ。」と、化物は男さ聞ぐけど。
「俺ぁ、キライなものぁ、さとう餅だなぁ。何キライって、さとう餅くらい、キライなものぁなえ。」
て答えだけど。
「ほう、さとう餅キライだってがぁ。おがすぇもんだ。俺だごんだら、さとう餅ぁ、大好きだ。」
て言うたけど。
「んだら、明日の晩、俺、さとう餅持て来てける。」と、男は帰て来たけど。ほうして、次の晩、
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」と行ったれば、
「おうしぇ、えだ(居た)。ここだ。ここだ。」と、化物は言うけど。
ほうすっど、男ぁ、いぎなり、「ほれ、さとう餅だ。」って言って、鰊ど茄子、「ばらばら」ど、ぶって(投げて)やったけど。
化物ぁ、たまげて、「あー、あー、なんだこいづぁ。あー、えっだえ(痛い)、えっだえ。さとう餅なて、この野郎ずほ(嘘)こえだな。よーす、この野郎。殺してけらんなね。」て、いぎなりごしゃいでしまったけど。
つづく
友人の菊地敏明さんから、挿絵の差し入れがありましたので、紹介させていただきます。
菊地さん有難うございました。
「知恵競べっていっても何するんだ?」と、化物ぁ聞いだけど。
男は「んだね、自分がよ、キライいなものどが、おっかないもば言いあって、ほんで、知恵競べすっべ」
て言うけど。
「なんだ、ほだなごどが、簡単だな!」って、化物ははなでせせらわったけど。
男が、すかさず、「んだらいいが、俺がら聞ぐげど、お前の一番キライなものぁ、何だぁ。」
「俺の一番キライなぁものはよ、にすん(鰊)と茄子だ。あれ見っずど、体中ザワザワゆう。」
て、化物ぁ、言うたけど。
「んだら、そなだぁ、何きらいだやぁ。」と、化物は男さ聞ぐけど。
「俺ぁ、キライなものぁ、さとう餅だなぁ。何キライって、さとう餅くらい、キライなものぁなえ。」
て答えだけど。
「ほう、さとう餅キライだってがぁ。おがすぇもんだ。俺だごんだら、さとう餅ぁ、大好きだ。」
て言うたけど。
「んだら、明日の晩、俺、さとう餅持て来てける。」と、男は帰て来たけど。ほうして、次の晩、
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」と行ったれば、
「おうしぇ、えだ(居た)。ここだ。ここだ。」と、化物は言うけど。
ほうすっど、男ぁ、いぎなり、「ほれ、さとう餅だ。」って言って、鰊ど茄子、「ばらばら」ど、ぶって(投げて)やったけど。
化物ぁ、たまげて、「あー、あー、なんだこいづぁ。あー、えっだえ(痛い)、えっだえ。さとう餅なて、この野郎ずほ(嘘)こえだな。よーす、この野郎。殺してけらんなね。」て、いぎなりごしゃいでしまったけど。
つづく
友人の菊地敏明さんから、挿絵の差し入れがありましたので、紹介させていただきます。
菊地さん有難うございました。
2008年01月11日
野菜炒め
今の時期の野菜の甘味はかくべつですね。
少量の油と強火で炒め、さっと仕上げる直前に塩のあんばいをしました。
コショウは皿に盛ってから一振り。
えりんぎ、キャベツの相性。また、玉ネギ・人参・ニラの甘味があいまって、
幸せ一杯、お腹も一杯でした。
2008年01月11日
キノコの化物 第二回 (全四回)
「キノコの化物」 第二回 (全四回)
村人が三人寄れば、化物の噂でもちきり。噂が噂をよび国中のひょうばんになってしまって、その化物ば見学にくるというものずきで暇な人も、おおぜい集まってきたんだど。
「ほしたれば、ほごさ、なえだ、化物なて、あるもんでなぇ、俺、退治してける。」
ちょうどそこに、「化物」などもろともしない、男があらわれて、村中おおよろこびで、おおさわぎになったけど。
んでも、その男は、大男でもなく、力もたいしたもっていない、ふつうの男に見えだもんだがら、村の人は、心配になってきたり、あやしんだりで、それもうわさになって、どんどん広まってしまったけど。
それでも、その男は、そんなうわさはさっぱり気にもかけずに、ある夜、化物退治に出かけで行ったけど。
おとこが、ちょうど、峠辺りにさしかかったときだど。
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」つまり、「おーい、待て!おーい、待て!」と、怖い声で呼び止めていたそうです。
おとこは、その声聞いで、しめしめと思って、男も「おうしぇ、待でやぁ。おうしぇ、待でやぁ。」と、さけんでみだっけど。
ほうすっど、化物は何ば勘違いしたが、「お前は誰だ?」ってきいだけっど。
「俺も化物だ。お前ぁ、何の化物だ。」て聞くど、
「ほうゆうお前ぁ、何の化物だ。俺ぁ、代々こごにいる化物だ。こごら辺で一番えらい、峠一の化物は、俺のごんだ。」て言うけたど。
ほいずば聞いだ男は、、目ば輝かせでこう言ったけっど。
「んだら、お前ど俺は化物どうしってごどだべな。ほんでもまだ、どっちがえらい化物だがわがんねぇ。ほごで、化物ど化物、知恵競べすんべ。ほしたら、勝ったほうが一番えらい化物っちゅうごどになるんであんめが」というと、本物の化物も、「ほいずぁ、いい考えだ。ほうすっべ、ほうすっべ」というごどで、化物ど男の知恵競べばするごどになったけど。
去年の秋知り合いが採ってきた「モダシ」です。
味噌汁にして頂きました。旨かった!!!
村人が三人寄れば、化物の噂でもちきり。噂が噂をよび国中のひょうばんになってしまって、その化物ば見学にくるというものずきで暇な人も、おおぜい集まってきたんだど。
「ほしたれば、ほごさ、なえだ、化物なて、あるもんでなぇ、俺、退治してける。」
ちょうどそこに、「化物」などもろともしない、男があらわれて、村中おおよろこびで、おおさわぎになったけど。
んでも、その男は、大男でもなく、力もたいしたもっていない、ふつうの男に見えだもんだがら、村の人は、心配になってきたり、あやしんだりで、それもうわさになって、どんどん広まってしまったけど。
それでも、その男は、そんなうわさはさっぱり気にもかけずに、ある夜、化物退治に出かけで行ったけど。
おとこが、ちょうど、峠辺りにさしかかったときだど。
「おうしぇ、待でぁ。おうしぇ、待でぁ。」つまり、「おーい、待て!おーい、待て!」と、怖い声で呼び止めていたそうです。
おとこは、その声聞いで、しめしめと思って、男も「おうしぇ、待でやぁ。おうしぇ、待でやぁ。」と、さけんでみだっけど。
ほうすっど、化物は何ば勘違いしたが、「お前は誰だ?」ってきいだけっど。
「俺も化物だ。お前ぁ、何の化物だ。」て聞くど、
「ほうゆうお前ぁ、何の化物だ。俺ぁ、代々こごにいる化物だ。こごら辺で一番えらい、峠一の化物は、俺のごんだ。」て言うけたど。
ほいずば聞いだ男は、、目ば輝かせでこう言ったけっど。
「んだら、お前ど俺は化物どうしってごどだべな。ほんでもまだ、どっちがえらい化物だがわがんねぇ。ほごで、化物ど化物、知恵競べすんべ。ほしたら、勝ったほうが一番えらい化物っちゅうごどになるんであんめが」というと、本物の化物も、「ほいずぁ、いい考えだ。ほうすっべ、ほうすっべ」というごどで、化物ど男の知恵競べばするごどになったけど。
去年の秋知り合いが採ってきた「モダシ」です。
味噌汁にして頂きました。旨かった!!!
2008年01月10日
2008年01月10日
集中・やる気
ボブ・マーリーを聴いて、煎餅ぽりぽり、ついでに眠気覚ましのドリンク飲んで、集中力上がるかな?
ちょっと、自信ないけどやるだけやってみます。
こんなことやっているなら、原稿書けってか!!!
2008年01月10日
キノコの化物 第一回
キノコの化物 第一回(全四回)
おじいさんが話しているのは、山形の最上地方のある村の昔話です。
ほら話と言うおもしろくて、ちょっとおかしな話だそうです。
おじいさんは、囲炉裏の火をいじりながら、湯飲みの酒をくいっと飲み込んで、おもむろに話をはじめました。「んだじゅ、ここだら、ここだら、、、」
おじいさんは訛ったままでしたので、分からないところは通訳しながら進めます。
丁度、村はずれの左の道をずうっと行った峠のあたり。
「毎晩、化物出はったけど。」
その化物は、人来がくると、「おうしぇ、待でやぁ、おうしぇ、待でぁ。」つまり、「おーい、待て!おーい、待て!」と、怖い声で呼び止めていたそうです。
そんな噂がまたたくまに村中に広まり、村人は怖がって、だれも、その道を通らなくなって、でも、その道が通ることが出来ないと、隣村にいくのに大変遠回りをしなければならず、困り果てていました。
ほんで、ほれ、村のしたづ(人達)ぁ、困ってしまて、「誰が、あの化物退治してける人、えねべがやぁ」
てゆったけんども、誰も、えねけど。
それで、村人たちは、「誰か、化物退治ができるような、力と知恵と勇気をかねそなえた者はいないだろうかと、相談していました。
この写真は、肘折ニイさんのところで撮らせてもらった物です。
どうもありがとうございました。
ホントに大きな舞茸でした。
昔はもっとおおきなものもあったと言うお話でしたので、
本当に化物もいたのかもしれないなと思いました。
つづく
おじいさんが話しているのは、山形の最上地方のある村の昔話です。
ほら話と言うおもしろくて、ちょっとおかしな話だそうです。
おじいさんは、囲炉裏の火をいじりながら、湯飲みの酒をくいっと飲み込んで、おもむろに話をはじめました。「んだじゅ、ここだら、ここだら、、、」
おじいさんは訛ったままでしたので、分からないところは通訳しながら進めます。
丁度、村はずれの左の道をずうっと行った峠のあたり。
「毎晩、化物出はったけど。」
その化物は、人来がくると、「おうしぇ、待でやぁ、おうしぇ、待でぁ。」つまり、「おーい、待て!おーい、待て!」と、怖い声で呼び止めていたそうです。
そんな噂がまたたくまに村中に広まり、村人は怖がって、だれも、その道を通らなくなって、でも、その道が通ることが出来ないと、隣村にいくのに大変遠回りをしなければならず、困り果てていました。
ほんで、ほれ、村のしたづ(人達)ぁ、困ってしまて、「誰が、あの化物退治してける人、えねべがやぁ」
てゆったけんども、誰も、えねけど。
それで、村人たちは、「誰か、化物退治ができるような、力と知恵と勇気をかねそなえた者はいないだろうかと、相談していました。
この写真は、肘折ニイさんのところで撮らせてもらった物です。
どうもありがとうございました。
ホントに大きな舞茸でした。
昔はもっとおおきなものもあったと言うお話でしたので、
本当に化物もいたのかもしれないなと思いました。
つづく