2007年10月25日

「囲炉裏のぬくもり」

おぼこの頃、夜、寝る前にばんちゃにせがんで聞いた、桃太郎やかぐや姫、浦島太郎に因幡の白兎。カッパ淵や座敷ワラシ、おしら様、人を喰らった犬神様の身の毛のよだつ怖い話、猟師とクマとの知恵比べ。姥捨山や水子地蔵、近所のだれそれがタヌキにばかされ、裏の嫁っ子がキツネに憑かれて行き方知れずになった話。いっぱいの『とんとむかし』思い出しったけのよ。
ああ、おもしゃがったなえ。
囲炉裏の薪がパチパチ音たて、橙色の炎をゆらめかせ、煤の匂いが家中に充満していたっけもな。あそごには、懐かしさと人が生きている温もりに溢れていだっけな。
自然と共に、自然にならい、自然に感謝するつつましい生活があったっけな。自然と人間は一体のものだったもの。自分を大事にするのと同じように、自然をいとおしみながら、長い年月、その土地に暮らしてきたんだ。
人間が人間であるごと、嗚呼、今はこの当たり前のことが見失われがちだもねぇ。んだがら、素直に、素朴に、素敵に伝えられ、来た、民話の数々。それらを。単なる知識ではなく、生きた知恵のありかとして、まんずあんまり飾らずに紹介していぐさげ、よろしぐ頼むず。  


Posted by ほんねず at 14:05Comments(2)民話のこころ